洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

笠井 紀美子 / KIMIKO (1982年) - アルバム・レビュー

2017年04月04日
Jazz / Fusion 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、笠井 紀美子の1982年のアルバム『KIMIKO』の紹介です。
笠井 紀美子 / KIMIKO (1982年)
笠井紀美子は日本を代表するジャズ・シンガーの一人。70年代、80年代を中心に20枚ほどのアルバムを制作しており、その中でGil EvansやHerbie Hancock等と共演するなど、世界を舞台に音楽活動をした。その後、1987年にスタートした宝飾デザインの仕事が今の本業となり、サンタモニカに在住しながら宝飾品ブランドの「kimiko by KIMIKO」を運営している。

私が初めて聴いた笠井紀美子のアルバムは、Kimiko Kasai & Herbie Hancock名義の79年のアルバム『Butterfly』である。しかも、Herbie HancockのBOXセット『』の中の1枚として出会い、あのHerbie Hancockとアルバムを共作した日本の女性シンガーとして感銘を受けた。

本作『KIMIKO』は、その『Butterfly』に続くアルバム。2016年8月のソニー「AOR CITY 1000」シリーズからCDが再発されたことから分かるように、AORと呼ぶに相応しい華やかで洗練されたサウンドとなっている。

AOR的な視点では、Richard Page、Marc Jordan、Jay Graydonという豪華な三人が共作したアップ・テンポなナンバー「The Right Place」や、David Lasley等が書いたソフトなバラード「I Wish That Love Would Last」が目を惹く。

プロデューサーのRichard Rudolphもレゲエ調の「Steppin' Outside Tonight」とメロウな「I'm So Much In Love」、「Love Is All We Need」を提供しており、このうち「I'm So Much In Love」に関しては何とStevie Wonderとの共作だ。

Richard Rudolphは1979年に他界したMinnie Ripertonの夫である。有名な「Lovin' You」も二人で書いた。
笠井紀美子の繊細で美しいヴォーカルは、どこかMinnie Ripertonを思わせるところがあり、特に2, 4, 6, 7のようなメロウな曲での歌声はMinnie Ripertonのようにチャーミング。

笠井氏は90年にRichardと再婚し、今もサンタモニカで一緒に暮らしている。笠井紀美子が「Lovin You」を歌ったら素敵だろうな、などと勝手に思ってしまうが、それが実現しなかったことも理解できるような気がする。

●収録曲
1. The Right Place - 4:43
2. Looking For Love - 4:39
3. Steppin' Outside Tonight - 4:37
4. I'm So Much In Love - 4:11
5. I Felt You Glancin' - 3:57
6. Love Is All We Need - 5:03
7. I Wish That Love Would Last - 3:58
8. Over You - 4:11


◆プロデュース: Richard Rudolph

◆参加ミュージシャン: Paul Jackson Jr./Michael Sembello(g), Randy Waldman/Bobby Lyle(k), Jimmy Johnson/Nathan Watts(b), Tony Lewis/Steve Turner(ds), David Boruff(sax), Bill Reichenbach(tb), Michael Fisher/Paulinho Da Costa(per), Darryl Phinnessee/John Lehman/Lisa Roberts/Marti McCall(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

笠井紀美子は日本を代表するジャズ・シンガー、殆ど知りませんでした!30年前に秋吉敏子などコンサートに行ったこともあるのですが、今一つジャズにはあまりついていけないRWです。(苦笑)
(PS)80年代の癒し美曲のランディヴァンウォーマーを紹介しております。彼の名曲を聴いてWarmな気持ちになって頂ければ・・

2017年04月05日 (水) 05:53

Warm Breeze

Re: タイトルなし

RWさん、こんにちは。

私も笠井紀美子を知ったのはここ数年のことです。Herbie Hancockと共演しているのを知って驚きました。

Randy Vanwarmerの「Just When I Needed You Most / アメリカン・モーニング」の記事、拝見しました。穏やかで癒される曲ですよね。内容は失恋ソングですが…

2017年04月05日 (水) 16:50

240

私もAOR好き

こんばんは。
私もAORが大好きで、本作、未聴なので、前から気になってました。最近、安く購入出来ますしね。こちらより、まずは「Butterfly」なんでしょうかね。
あ、私もWarm Breezeさんと恐らく同世代、私はモンキーズから洋楽に入り込みましたが、ボビーとかボズあたりからAORに入り込みました。
引き続きよろしくお願い申し上げます。

2017年04月09日 (日) 20:57

Warm Breeze

Re: 私もAOR好き

240さん、こんばんは。

AORのCDには入手困難なものや高価なものが多かったですが、昨年夏~秋のソニーとワーナーの再発企画のおかげで、安く入手できるものが増えましたね。笠井紀美子氏の『KIMIKO』も、未聴でしたら是非聴いてみて下さい。なかなか良い内容です。

私は240さんと間違いなく同世代、かつ私も雑食派です…
こちらこそ、よろしくお願いします。

2017年04月10日 (月) 00:42