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Warm Breeze

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Jimmy Webb / El Mirage (1977年) - アルバム・レビュー

2017年04月17日
Rock / Pops名盤(70年代) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Jimmy Webbの1977年のアルバム『El Mirage』の紹介です。
Jimmy Webb / El Mirage (1977年)
Jimmy Webbは、アメリカのポップス・シーンを代表する名ソングライター。Glen CampbellやArt Garfunkelを始めとする多くのアーティストがJimmy Webbの曲を歌っており、1986年にはソングライターの殿堂入りを果たした。

Jimmy Webbはシンガー・ソングライターとしてアルバム制作も行っており、本作は6枚目のアルバム。The Beatlesのプロデューサーとして有名なGeorge Martinが、本作のプロデュースを担当した。

収録曲は、ギタリストのFred Tackettが書いた「Dance to the Radio」を除いてJimmy Webbのオリジナル。Jimmy Webbらしいロマンティシズム溢れる曲が揃っている。

特に、「The Highwayman」「P.F. Sloan」「The Moon Is A Harsh Mistress」の3曲は、多くのアーティストに愛された名曲。

苦い味わいの「The Highwayman」は、Glen Campbellの79年のアルバム『』でカヴァーされた他、85年にはJohnny Cash, Waylon Jennings, Willie Nelson, Kris Kristoffersonの4人が結成したカントリー界のスーパー・グループ「The Highwaymen」のでもカヴァーされ、Billboardカントリー・チャートの1位を記録。これにより、翌86年のグラミー賞では、Jimmy Webbが「Best Country Song」を受賞した。

「P.F. Sloan」は、The Associationの71年のアルバム『』や、Jennifer Warnesの72年のアルバム『』で歌われたポップな曲。珍しいところでは、英国のバンドUnicornも、71年のデビュー作『Uphill All The Way』でこの曲を歌っている。

切なく優しいメロディが心に沁みる「The Moon Is a Harsh Mistress / 月はいじわる」は、アメリカの作家、Robert A. Heinleinの同名のSF小説(邦題は『月は無慈悲な夜の女王』)のタイトルから取ったもの。Joe Cockerが74年のアルバム『』で、Judy Collinsが75年のアルバム『』で歌ったのを始め、現在に至るまで多くのアーティストが取り上げた名曲だ。

本作はまた、ジャケットの写真が美しい。この写真は、写真家でありフォーク・ミュージシャンでもあるHenry Diltzが撮ったもの。湖なのか海なのか、朝日なのか夕日なのかも分からないが、轍のあるひび割れた大地に立つJimmy Webbが凛々しい。

●収録曲
1. The Highwayman - 3:44
2. If You See Me Getting Smaller I'm Leaving - 3:50
3. Mixed-Up Guy - 3:36
4. Christiaan No - 3:05
5. Moment In A Shadow - 3:36
6. Sugarbird - 3:23
7. Where The Universes Are - 3:31
8. P.F. Sloan - 4:14
9. Dance To The Radio - 3:02
10. The Moon Is A Harsh Mistress / 月はいじわる - 3:03
11. Skylark (A Meditation) - 3:36


◆プロデュース: George Martin(ar, k, sy)

◆参加ミュージシャン: Jimmy Webb(vo, k), David Paich(k, sy), Fred Tackett/Dean Parks(g), Lowell George(slide g), Herb Pedersen(banjo, g, bv), David Hungate/Larry Knechtel/Dee Murray(b), Harvey Mason, Sr.(per), Nigel Olsson/Jim Gordon(ds), Kenny Loggins/Billy Davis/George Hawkins(vo), Sherlie Matthews/Susan Webb/Clydie King(bv)

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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

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240

Mixed-Up Guy

こんばんは!
私もこのアルバム、大好きです。
記事には言及されていないようですが、本作では「Mixed-Up Guy」が大好きです。
どこかポールの「Silly Love Song」のようなホーンアレンジとラリー・ネクテルのベースが素敵ですね~。

2017年04月19日 (水) 23:04

Warm Breeze

Re: Mixed-Up Guy

240さん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
「Mixed-Up Guy」もいいですよね。
改めてホーンとベースを意識して聴いてみましたが、確かに「Silly Love Song」のような感じですね。
プロデューサーがGeorge Martinだし、Paulをちょっと意識したかも知れませんね。

2017年04月20日 (木) 10:42