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Larry John McNally / Fade To Black (1986年) - アルバム・レビュー

2019年05月16日
Rock / Pops名盤(80年代) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Larry John McNallyの1986年のアルバム『Fade To Black』の紹介です。
Larry John McNally / Fade To Black (1986年)
Larry John McNallyはニューヨークを拠点に活動するシンガー・ソングライター。R&Bをベースにした渋い曲を書く人で、多くのアーティストが彼の曲を歌っている。1981年のファースト・アルバム『シガレット・アンド・スモーク』からは、8曲の収録曲のうち5曲がDevonsquare(ディヴォンスクエア)、Bruce Willis、Mavis Staples、Average White Band、Chaka Khan等にカヴァーされた。

この『Fade To Black』はセカンド・アルバム。プロデュースを担当したのは、Steely Danのプロデューサーとして知られるGary Katz。レコーディングはLAとNYで行われ、NYのレコーディングでは、Steely Danのアルバムでもお馴染みのElliot Scheinerがエンジニアを担当した。

フェードアウトして真っ暗になるという意味のタイトルについて、CDのライナー・ノーツの寄稿には、"ある意味でロサンジェルスの娯楽産業から顔を背けたことの証" と記されている。LAでの滞在中に感じた疎外感のようなものが反映されているようだ。

収録曲は全て自作で、そのうちの2曲を大物ミュージシャンが歌っている。まずは、10代の頃に愛聴したモータウン・サウンドへのオマージュがロマンティックに込められた「The Motown Song」。Rod Stewartが91年のアルバム『』でこの曲をカヴァーし、全米チャートの10位になるヒットを記録している。

もう1曲は「Long Drag Off A Cigarette」。Joe Cockerが84年のアルバム『』で歌い、Larry John McNallyもアコースティック・ギターで参加した。Larryのオリジナルも渋いけれど、Joe Cockerがしわがれた声で歌うバージョンが素敵すぎる。

小説から影響を受けたという曲があって、「The Beat Generation」はケルアックの『』、「Tar On The Roof」はジム・キャロルの『』、「In My Indiscretion」はレイモンド・カーヴァーに触発されたとのこと。もちろん、「James Dean」はスタインベックの『エデンの東』の影響を受けている。しっとりと弾き語るラストの「Tar On The Roof」が素晴らしい。

●収録曲
1. My Obsession
2. James Dean
3. The Motown Song
4. Switchblade
5. Long Drag Off A Cigarette
6. Chinatown
7. The Beat Generation
8. In My Indiscretion
9. Tar On The Roof


◆プロデュース: Gary Katz, Larry John McNally(g, vo)

◆参加ミュージシャン: Buzzy Feiten/Dann Huff(g), Jimmy Haslip/Reggie McBride(b), André Fischer/Richard Feldman(ds), Richard Kelly(ds, k, sy), Michael Ruff(k, sy), Mitchell Froom(sy), Michael Fisher(per), Jude Johnstone/Leslie Smith(bv), etc

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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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