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Donny Gerrard / Donny Gerrard (1976年) - アルバム・レビュー

2019年05月18日
Soul / R&B(70年代) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Donny Gerrardの1976年のアルバム『Donny Gerrard』の紹介です。
Donny Gerrard / Donny Gerrard (1976年)
Donny Gerradはカナダ出身のソウル・シンガー。Skylarkというカナダのバンドでリード・ヴォーカルを担当した後にセッション・シンガーとなり、様々なアルバムにバック・ヴォーカルなどで参加している。ソロ・アルバムは76年と2000年にあり、この『Donny Gerrard』は1作目。

Skylarkには若い頃のDavid Fosterも在籍していた。72年のファースト・アルバム『』からは、哀愁漂うバラードの「Wildflower」が全米9位になるヒットを記録。David Fosterとはその後も縁があり、Fosterが音楽を手がけた85年の映画『』のサウンドトラックでは、テーマ曲に歌詞を付けた「For Just a Moment」をAmy Hollandとデュエットしている。

この『Donny Gerrard』のプロデュースを担当したのはHenry MarxとRobbie Buchanan。Henry Marxは発売元レーベルのエグゼクティヴで、アルバム・デビュー前のBobby Caldwellのマネジメントも手がけている。一方のRobbie Buchananは、後にMaxusを結成するキーボード奏者で、本作ではアレンジも担当。このアルバムが初めてアレンジを手がけた作品になるらしい。

カヴァー曲と書き下ろしが半々ぐらいの割合で、カヴァー曲では、Sharon Ridleyの71年のアルバム『Stay A While With Me』のタイトル曲(Van McCoy作)、Margie Josephの75年のアルバム『』の収録曲の「Words」、The Beatlesの名曲「The Long And Winding Road」(70年)、The Impressionsの65年のアルバム『』から「You Must Believe Me」(Curtis Mayfield作)などを歌っている。

書き下ろしには、Henry Marxの「Stand Up」や「Greedy For Your Love」、Bobby Caldwell等の書いた「Peace For Us All」などがある。「Peace For Us All」はディスコ調の軽快なナンバーで、Bobbyの名曲「風のシルエット」のようなロマンティックな曲を期待すると、当てが外れる。

あまり目立たないが、ほぼ全曲でギターを弾いているのはJay Graydon。ベースはWilton Felder、ドラムスはMike BairdにEd Greeneと、いずれも実力派だ。

本作のベスト・トラックは、1曲目の「He's Always Somewhere Around」だろう。軽快なグルーヴと美しいストリングスに、Donnyの優しい歌声が映える気持ちのいいソウル・ナンバー。ジャケットの落ち着いた眼差しが若い頃のモーガン・フリーマンみたいで素敵です。

●収録曲
1. He's Always Somewhere Around - 3:14
2. Stay Awhile With Me - 4:28
3. Words (Are Impossible) - 3:09
4. Stand Up (And Show Your Love) - 3:13
5. The Long And Winding Road - 3:13
6. Greedy For Your Love - 3:18
7. Peace For Us All - 2:45
8. You Must Believe Me - 3:15
9. As Far As We Can Go - 3:55


◆プロデュース: Henry Marx, Robbie Buchanan(ar, k)

◆参加ミュージシャン: Jay Graydon(g), Wilton Felder(b), Mike Baird/Ed Greene(ds), Kathy Collier/Venetta Fields/Carmen Twille(bv), Steve Madaio(horn)


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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