洋楽中心生活
Warm Breeze

音楽は心の糧、生活のサプリメント。洋楽を中心に極上の音楽との生活を綴ります。

Valerie Carter / Wild Child (1978年) - アルバム・レビュー

2018年04月04日
AOR名盤(1978年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Valerie Carterの1978年のアルバム『Wild Child』の紹介です。
Valerie Carter / Wild Child (1978年)
Valerie Carterはフロリダ生まれの女性シンガー・ソングライター。彼女は1974年にHowdy Moonという3人組のフォーク・ロック・グループでデビューし、アルバムを1枚残して解散した後はJames Taylorなどのバック・ヴォーカルをつとめ、77年にアルバム『Just a Stone's Throw Away / 愛はすぐそばに』でソロ・デビューを果たした。

本作はValerie Carterのセカンド・アルバム。前作ではLittle FeatのLowell GeorgeやEW&FのMaurice White等がプロデュースを担当し、参加ミュージシャンもLittle FeatやEW&Fのメンバーが中心。本作では、James Newton Howardのプロデュースのもと、TOTOのメンバーやJay Graydon/Ray Parker Jr.(g)などのセッション・ミュージシャンがバックを固め、とても洗練された演奏とサウンドになっている。

収録曲に関しても、Valerie Carterが関わった5曲(1, 3-6)以外は、David Lasley(7)、Tom Snow(8)、David Batteau(10)などのAOR系のソングライターが曲を提供し、シティ・ポップスのような華やかさがある。

彼女の歌声は可憐でキュートだけど、どこか寂しげ。ミステリアスな佇まいも魅力的。どれだけ曲が爽やかで、サウンドが華やいでいても、彼女の声は物憂げで、別の場所から響いてくるみたい。特に、2曲目の「Da Doo Rendevous」やラストのタイトル曲「Wild Child」の歌声には、強く引き寄せられてしまう。

「Lady In The Dark / 暗闇の中の女」などはTOTOのファースト・アルバムに入っていそうな元気なロック・チューンだが、彼女が歌うと独特の憂いを帯びる。アップ・テンポの「Crazy」や爽やかな「What's Become Of Us」もそんな感じ。

このアルバムではJeff Porcaroが全曲のドラムスを担当しており、演奏にJeffらしい味わいがある。私の持っているCDのライナー・ノーツには、Valerie Carterが93年10月に記したコメントがあり、Jeffが他界した翌年ということもあって、次のように書かれている。

"個人的には、このアルバムや『愛はすぐそばに』を聴くたびに、親しい友人であり、世界でも指折りの名ドラマーとして知られたジェフ・ポーカロの死を思い出して、涙があふれてしまうのです。" ('93年10月 ヴァレリー・カーター)

●収録曲
1. Crazy - 4:29
2. Da Doo Rendevous / ランデヴー - 4:36
3. What's Become Of Us - 3:34
4. Taking The Long Way Home / 家路 - 3:31
5. Lady In The Dark / 暗闇の中の女 - 4:40
6. The Story Of Love / 恋物語 - 4:08
7. The Blue Side - 3:27
8. Change In Luck - 4:47
9. Trying To Get To You / あなたをつかまえたい - 4:08
10. Wild Child - 4:46


◆プロデュース: James Newton Howard(k, string ar)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Jay Graydon/Ray Parker Jr.(g), Victor Feldman(k, vib, per), Fred Tackett/Davey Johnston(ag), Steve Porcaro(k), David Hungate/Chuck Rainey/Verdine White(b), Jeff Porcaro(ds), Lenny Castro(per), Tom Saviano(sax), David Lasley/Vini Poncia(bv), Tom Tom 84(horn ar), etc


関連記事
この記事が参考になりましたらクリックをお願いします。

気に入ったらシェア!

Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント0件

コメントはまだありません