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Libby Titus / Libby Titus (1977年) - アルバム・レビュー

2018年05月16日
Rock / Pops名盤(70年代) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Libby Titusの1977年のアルバム『Libby Titus』の紹介です。
Libby Titus / Libby Titus (1977年)
Libby TitusはNY生まれのミュージシャン。デビュー・アルバムは1968年の『』で、そこでは歌手として、The BeatlesやBee Gees、Joni Mitchellなどの曲をカヴァーしている。その後にオリジナル曲も書くようになり、Eric Kazと共作した「Love Has No Pride」をBonnie RaittやLinda Ronstadtが歌ったことで、ソングライターとして評価されるようになった。

私生活では、19歳のときに小説家のBarry Titus氏と結婚するも、3年で離婚。その直後にThe BandのドラマーだったLevon Helmと恋仲になり、娘のAmyを授かっている。また80年代の終わりには、カレッジ時代の同窓生だったDonald Fagenと出会い、93年に結婚した。

さて、1作目と同じタイトルが付けられた本作は、彼女のセカンド・アルバム。プロデュースを担当したのはPhil Ramoneで、曲によってPaul Simon, Carly Simon, Robbie Robertsonが共同プロデュースをしている。

アルバム前半には他のミュージシャンとの共作曲と、ビートルズも歌ったR&Bスタンダードの「Kansas City」を収録。共作者は、Al Kooper(1)、Carly Simon(3)、Hirth Martinez(4)、Eric Kaz(5)となっている。

後半は、Carly Simonの書き下ろし3曲(7, 9, 10)と、カヴァー2曲(6, 8)という構成。カヴァー曲のうち「Yellow Beach Umbrella」は、Three Dog Nightの76年のアルバム『』の収録曲で、「Miss Otis Regrets」は1930年代の曲(Cole Porter作)である。

1曲目の静かな「Fool That I Am / バカなわたし」を聴くと、その独特の声の魅力に惹き込まれる。まるでKate Bushのような神秘的な声だ。Eric Kazと共作した素朴で穏やかなバラードの「Love Has No Pride」も、Libby Titusが歌うと物憂げなヴェールに包まれる。

Carly Simonの書いた曲が多いが、その中では「Wish I Could」がLibbyの声にとても合っている。甘い郷愁を誘う間奏の口笛もいい。二人は親交があり、Carly Simonの76年のアルバム『』に収録された「Libby」という曲は、Libby Titusのことを歌っている。

Donald Fagenの93年のアルバム『』は、Libbyと結婚した年のアルバム。二人は「Florida Room」という最高に気持ちのいい曲を共作しており、そこには(Levon Helmとの間の)娘のAmyもバック・ヴォーカルで参加している。Donald Fagenはスクール時代、美しいLibbyを遠くから見ているだけだったというから、この時、最高に幸せだったのだろう。

●収録曲
1. Fool That I Am / バカなわたし - 3:48
2. Kansas City - 3:27
3. Can This Be My Love Affair / 情事 - 2:32
4. The Night You Took Me To Barbados In My Dreams / 夢の中のバルバドスの夜 - 2:46
5. Love Has No Pride - 3:53
6. Yellow Beach Umbrella - 4:18
7. Can't Believe You're Mine - 2:23
8. Miss Otis Regrets - 3:45
9. Wish I Could - 3:00
10. Darkness 'Til Dawn - 3:45


◆プロデュース: Phil Ramone(1-3, 5-7, 9), Paul Simon(1, 2), Carly Simon(3, 7, 9, 10), Robbie Robertson(4, 8)

◆参加ミュージシャン: Libby Titus(vo), Hugh McCracken/John Tropea/Joe Beck(g), Don Grolnick/Garth Hudson(k), Tony Levin/Will Lee(b), Ricky Marotta/John Guerin/Christopher Parker(ds), George Young(sax), Paul Simon/Patti Austin/Carly Simon/James Taylor(bv), etc

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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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