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Kenny Rankin / Family (1970年) - アルバム・レビュー

2018年05月28日
Rock / Pops名盤(70年代) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Kenny Rankinの1970年のアルバム『Family』の紹介です。
Kenny Rankin / Family (1970年)
Kenny RankinはNY出身のシンガー・ソングライター。60年代の終わりからアルバムを制作しており、2009年に他界するまでに15作ほどを残した。このアルバムは2作目で、Kenny Rankinが30歳になった年に発売されている。

『Family』というタイトルのとおり、家族をテーマとしたアルバムで、フロント・カヴァーでは娘2人を抱き、バック・カヴァーでは妻のYvonne(イヴォンヌ)と子供3人に囲まれている。※上の画像はバック・カヴァー

収録曲に関しては、家族を題材にした曲は「Family Theme」という短いプロローグぐらいで、Yvonne夫人と共作した「Soft Guitar」という曲はあるものの、残りは全てカヴァー曲。Carol KingやThe Beatles、Buffalo Springfield、Otis Redding、Donovanなどの曲をカヴァーしており、フォークやポップ、ジャズ、ボサノヴァなどの要素を織り交ぜた巧みなアレンジにより、オリジナルとは雰囲気の異なる洒脱な曲に仕上げている。

カヴァー曲の原曲の収録アルバムとアーティスト、発売年は次のとおり。
「Up On The Roof」:The Driftersの62年のヒット曲(米5位, Carole KingとGerry Goffinの作)
「Mountains & Marian」:『』(Gordon Lightfoot, 68年)
「While My Guitar Gently Weeps」:『』(The Beatles, 68年)
「Four Days Gone」:『』(Buffalo Springfield, 68年)
「House Of Gold」:Hank Williamsの54年の曲
「Dear Prudence」:『』(The Beatles, 68年)
「Needle Of Death」:『Lucky Thirteen』(Bert Jansch, 66年)
「Sittin' On The Dock Of The Bay」:『』(Otis Redding, 68年)
「Skip Along Sam」:『』(Donovan, 67年)

このうち、「While My Guitar Gently Weeps」と「House Of Gold」の2曲は、77年のアルバム『The Kenny Rankin Album』でも再びカヴァーされた、Rankinお気に入りの曲。ビートルズからはもう1曲、「Dear Prudence」もカヴァーされている。

フォーキーにアレンジされたOtis Reddingの「Sittin' On The Dock Of The Bay」も素晴らしい。アコースティック・ギターを爪弾きながらRankinが軽やかにスキャットするあたり、とてもお洒落。ホーンの音も明るく伸びやかで、自由な雰囲気満点の心地よい曲になっている。

奥様と共作した「Soft Guitar」はボサノヴァ風。アコースティック・ギターだけでなく、ピアノもホーンも歌声も、全部がソフトで優しい。続くDonovanの「Skip Along Sam」もソフトにさっぱりと歌い、平和な余韻を残してくれる。

家族愛に満ちたアルバムを残したKenny Rankinだが、のちに新しいパートナーを得ている。88年のアルバム『Hiding In Myself』は、その新しいパートナーと思しきAimeという女性と一緒に制作されており、Aimeに捧げられている。

●収録曲
1. Family Theme - 0:40
2. Up On The Roof - 3:23
3. Mountains & Marian - 3:22
4. While My Guitar Gently Weeps - 3:47
5. Four Days Gone - 3:35
6. House Of Gold - 2:33
7. Dear Prudence - 5:50
8. Needle Of Death - 4:06
9. Sittin' On The Dock Of The Bay - 3:47
10. Soft Guitar - 2:24
11. Skip Along Sam - 1:17


◆プロデュース: Monte Kay, Jack Lewis

◆参加ミュージシャン: 記載なし


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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