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Leah Kunkel / I Run With Trouble (1980年) - アルバム・レビュー

2018年05月30日
AOR名盤(1980年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Leah Kunkelの1980年のアルバム『I Run With Trouble』の紹介です。
Leah Kunkel / I Run With Trouble (1980年)
Leah Kunkelはアメリカの女性シンガー・ソングライター。彼女の姉は「夢のカリフォルニア」のヒットで知られるThe Mamas & The PapasのCass Elliot。夫は売れっ子セッション・ドラマーのRuss Kunkelである。

彼女には2枚のソロ・アルバムがあり、本作『I Run With Trouble』はセカンド・アルバム。1作目の『Leah (リア)』(79年)では、夫のRuss Kunkelが全曲のドラムスを担当し、プロデュースにも関わったが、本作のクレジットには名前がない。

収録された10曲のうち、彼女のオリジナルは「The Only Man On Earth」と「Temptation」の2曲で、残りはJimmy Webb(1, 5)、Peter McCann(4)、Harlan Collins(8)などのライターが曲を提供している。また、「Dreaming As One」はWilliam D. Smith等の作で、本作より早く、Blood, Sweat & Tearsの77年のアルバム『Brand New Day』や同じ年のPointer Sistersのアルバム『』で歌われた。

Jimmy Webb作の「Let's Begin」はとても清々しい曲。透き通ったメロディはLeah Kunkelのナチュラルな歌声にぴったりだ。Jeff Porcaro、Mike Porcaro、Steve Lukather等の演奏は柔らかく、Tom Scottの爽やかなサックスや、ストリングスの美しさも印象に残る。Jimmy Webbのもう1曲「Never Gonna Lose My Dream Of Love Again」も、タイトルどおりの颯爽とした曲だ。

Leah Kunkelの書いた「Temptation」は落ち着いたミドル・テンポの曲。憂いのあるメロディと相まって、Carly Simonの「You Belong To Me」あたりを思わせる。この曲は『』(2016年)という珍しいコンピレーション・アルバムの1曲に選ばれている。

Harlan Collins作の「Heart Of Stone」も気持ちのいい曲。Jimmy Webbが作って、Art Garfunkelが歌いそうな爽やかなメロディの曲だ。Harlan Collinsは1作目でも「Losing In Love / また恋を失って」という素晴らしいメロディの曲を提供している。

このアルバムのCDは、ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2017年夏に再発される予定だったが、どういう訳か、発売延期未定の状態になっている。Leah Kunkelの顔が透けて写るフロント・カヴァーがちょっと怖いが、内容のほうは、彼女の穏やかな歌声を満喫できる癒しと安らぎのアルバムだ。

●収録曲
1. Let's Begin - 3:43
2. The Only Man On Earth - 3:27
3. Temptation - 3:24
4. Hard Feelings - 3:03
5. Never Gonna Lose My Dream Of Love Again - 2:48
6. Someone On Your Mind - 3:02
7. Dreaming As One - 3:26
8. Heart Of Stone - 2:59
9. Fast Asleep - 3:20
10. I Run With Trouble - 3:50


◆プロデュース: Henry Lewy, Leah Kunkel(vo, k, sy)

◆参加ミュージシャン: Steve Lukather/Stephen Bishop/Mitch Holder(g), John Jarvis/Craig Doerge(k), Matt McCauley(sy), Mike Porcaro/Abraham Laboriel(b), Jeff Porcaro/John Guerin(ds), Lenny Castro/Steve Foreman(per), Tom Scott(sax), Graham Nash/David Lasley/William D. Smith(bv), etc

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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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