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Roby Duke / Not The Same (1982年) - アルバム・レビュー

2018年06月07日
AOR名盤(1982年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Roby Dukeの1982年のアルバム『Not The Same / ロング・アフタヌーン』の紹介です。
Roby Duke / Not The Same (1982年)
Roby DukeはアメリカのCCM(Contemporary Christian Music)シーンのシンガー・ソングライター。2007年に他界するまでに7枚のアルバムを残しており、寡作ではあるが、とてもクオリティの高いアルバムを作るミュージシャンである。

この『Not The Same』はデビュー・アルバム。素敵な10曲を収録しており、そのうち7曲はRoby Dukeの自作。残りの曲については、Cathy Spurr(4)、John Patitucci(6)、Bruce Hibbard(7)が作者になっている。バック・ミュージシャンには、KOINONIAのメンバーのHarlan Rogers(k)とHadley Hockensmith(g)や、後にChick Coreaに見出されるJohn Patitucci(b)が参加。John Patitucciはアレンジにも関わった。

1曲目の「Love Is Here To Stay」は、軽快なリズムに上品なメロディを乗せて歌う気持ちのいいナンバー。Roby Dukeの伸びやかな歌声には、柔らかい包容力がある。「肩にインコを乗せたジャケットのおじさんが、こんなに爽やかな声で歌うの?」。Christopher Crossを初めて認識したときと同じ新鮮な感動が、デ・ジャヴのように蘇る(かも)。

続く「Time To Stand」は、ソフト&メロウのお手本のような曲。特に、ストリングスの美しさに感動する。ストリングス・アレンジを担当したTom Keeneは、キーン兄弟のTom Keaneとは一文字違い。Tom Keeneの美しいストリングスは、「Rested In Your Love / 愛はやすらぎ」でも再び味わえる。

Cathy Spurr作の「Carpenter」は至福のバラード。Roby Dukeはこの曲をお気に入りのようで、自分がプロデュースを手がけたLaury Boone Browning (Debbie Booneの妹) の87年のアルバム『』でも取り上げた。

Bruce Hibbard作の「Can't Stop Runnin'」も、Hibbardらしい気持ちのいい曲。この曲は、Marty McCall & Fireworksの81年のアルバム『Up』で、ひと足早く歌われている。

信じられないことだが、Roby Dukeはこの時26歳。20代とは思えないような大人の包容力を醸し出すジャケットは、案の定、当時の日本盤LPでは差し替えられた。ちなみに、邦題は『ロング・アフタヌーン』。
Roby Duke / Not The Same (日本盤フロント・カヴァー)
日本だけではなく、92年にアメリカでCD化されたときも、アコースティック・ギターのジャケットに差し替えられている。収録曲も一部変わり、5曲目の「Feel It Comin'」が「You Love Me」という曲に替えられた。
Roby Duke / Not The Same (米CD盤フロント・カヴァー)
Roby Dukeの84年のセカンド・アルバム『Come Let Us Reason』も本作に匹敵するか、それ以上に素晴らしい内容。どちらも、CDがなかなか再発されないのが残念だ。

●収録曲
1. Love Is Here To Stay - 3:59
2. Time To Stand - 3:46
3. Seasons Of Change - 4:55
4. Carpenter (Do What You Got To Do) - 4:15
5. Feel It Comin' - 3:19
6. O' Magnify The Lord - 3:40
7. Can't Stop Runnin' - 3:34
8. Rested In Your Love / 愛はやすらぎ - 3:37
9. Not The Same - 3:57
10. Promised Land - 4:15


◆プロデュース: Jonathan David Brown

◆参加ミュージシャン: Roby Duke(vo), Hadley Hockensmith/Marty Walsh(g), Harlan Rogers/Rob Watson(k), John Patitucci(b), Keith Edwards(ds), Alex MacDougall(per)

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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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