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Warm Breeze

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Stephen Bishop / Bish (水色の手帖) (1978年) - アルバム・レビュー

2019年06月12日
AOR名盤(1978年) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Stephen Bishopの1978年のアルバム『Bish / 水色の手帖』の紹介です。
Stephen Bishop / Bish (水色の手紙) (1978年)
Stephen Bishopは知的でロマンティックなラヴ・ソングを作ることで人気のあるシンガー・ソングライター。映画音楽も手がけていて、1985年の映画『White Nights』では、Stephenの書いた挿入曲「Separate Lives」をPhil CollinsとMarilyn Martinが歌って全米1位になっている。また、82年の映画『トッツィー』では、主題歌の「It Might Be You」を自ら歌って25位をマーク。ハンサムな顔立ちなので、俳優としても70年代、80年代の映画に何本か出演している。

デビュー・アルバムは76年の『Careless』で、ここから「On and On」(米11位)、「雨の日の恋」(米22位)の2曲がヒットした。この『Bish』は2作目で、自分の愛称がタイトルになっている。

1曲目の「If I Only Had A Brain」は、ミュージカル『オズの魔法使い』の挿入歌。この曲と5曲目の「Guitar Interlude」、8曲目前半の「Prelude」がインスト曲になっており、映画のサウンドトラックみたいな構成をしている。フロント・カヴァーも映画のパンフレットみたいなデザインだ。

アップ・テンポな曲は「Everybody Needs Love」, 「Vagabond from Heaven」, 「I've Never Known a Nite Like This」の3曲くらいで、ほとんどが詩情豊かなしっとりした曲。静かな恋愛映画を観ているような雰囲気になる、ロマンティックなアルバムだ。

甘酸っぱいメロディの「Everybody Needs Love」はシングル・カットされ、Billboard Hot 100チャートの32位をマーク。この曲のイントロのギターを聴くと、東京ラブストーリーの主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」を思い出してしまう。ギターを弾いているのは、Michael SembelloとRay Parker Jr.。

しっとりとした「Looking for the Right One」は、Art Garfunkelの75年のアルバム『愛への旅立ち』に提供した曲のセルフ・カヴァー。同じ路線の「A Fool at Heart」は、Leah Kunkelの79年のデビュー作『リア』で歌われている。曲の後半の元気な女性ヴォーカルは、Chaka KhanとNatalie Coleだ。

シングルにはなっていないが、このアルバムのベスト・トラックは「Losing Myself in You」。前作で大ヒットした「On And On」のような繊細なメロディに、David Fosterの優しいエレピの音やGreg Phillinganesの幻想的なシンセ、そしてMichael McDonaldの柔らかいバック・ヴォーカルが重なり合い、何ともいえない美しい世界を演出している。

ジャケットの美しい女性は "Sara" という名前のモデルで、Stephenが40人のモデルの中から選んだらしい。Fleetwood Macの79年のアルバム『』に収録されたヒット曲「Sara」(米7位)は、この女性のことを歌ったものだとか。そんな素敵な話が、長門 芳郎氏のCD解説に書かれていた。

●収録曲
1. If I Only Had a Brain / 私は脳味噌が欲しい - 1:40
2. Losing Myself in You - 3:58
3. Looking for the Right One - 3:50
4. Everybody Needs Love - 3:42
5. Guitar Interlude / 間奏曲 - 0:27
6. A Fool at Heart - 5:34
7. What Love Can Do - 2:53
8. Prelude~Vagabond from Heaven / 天からのならず者 - 4:24
9. Bish's Hideaway - 3:57
10. Only the Heart Within You - 4:11
11. Recognized - 0:53
12. I've Never Known a Nite Like This - 4:24
13. When I Was in Love - 4:32


◆プロデュース: Stephen Bishop(vo, g, tb), Dee Robb

◆参加ミュージシャン: Michael Sembello/Steve Cropper/Ray Parker Jr.(g), David Foster/Greg Phillinganes/Steve Porcaro(k), David Hungate/Nathan Watts/Abraham Laboriel(b), Rick Shlosser(ds), Michael McDonald/Chaka Khan/Natalie Cole/Art Garfunkel/Leah Kunkel(bv), Marty Paich(strings ar), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

スティーヴン・ビショップは本当に大好きでした、ほんわかした歌い方がいいんですよね~!やっぱり一番好きなのは「Save It For A Rainy Day/雨の日の恋」「オン・アンド・オン」ですね~

2016年10月17日 (月) 22:21

Warm Breeze

粋な人ですよね

肩の力の抜けた、粋でお洒落な人ですよね。
「Save It For A Rainy Day / 雨の日の恋」「オン・アンド・オン」もいいですね。デビュー・アルバム『Careless』からのヒット曲ですよね。
サード・アルバム『哀愁マンハッタン』が未聴だったのですが、9月にワーナーの「AOR BEST SELECTION 1300」シリーズからCDが再発されたので、聴いてみようと思います。

2016年10月18日 (火) 01:02

うさこ

こんばんは

スティーヴンビショップ、懐かしいです!
Everybody Needs Loveが大好きで、
このジャケットのシングルレコード買いました(笑)
イントロのギター弾いてるの誰かなあと思ってましたが、レイパーカーJr.?
CDはベスト盤(水色のギターを持っているジャケット)を持っています。
クラプトンと仲良しだったようで、ツーショットの写真が載ってました(^_^)

2019年06月14日 (金) 21:58
Warm Breeze

Warm Breeze

Re: こんばんは

うさこさん、こんばんは

爽やかな曲ですよね。それにしても、この曲のシングルレコードを持っているとは、渋いです。
"水色のギターを持っている" ベスト盤って、確かにありますね(94年)。その年に『Blue Guitars』という6枚目のアルバムを発表していて、そのジャケットでも同じ水色のギターを持っていました。

2019年06月14日 (金) 22:57