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Warm Breeze

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Rush / Counterparts (1993年) - アルバム・レビュー

2020年01月12日
Progressive Rock 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Rushの1993年のアルバム『Counterparts』の紹介です。
Rush / Counterparts (1993年)
Rushはカナダを代表するロック・バンド。1968年にバンドを結成し、何回かのメンバー変更を経て、1974年にアルバム『Rush』でデビューをしている。その直後に最後のメンバー変更をし、そこからはGeddy Lee(b, vo, sy), Neil Peart(ds, per), Alex Lifeson(g)の3人で、2018年の解散まで息の長い活動をした。

発表したアルバムは、スタジオ・アルバムだけで19作品。70年代のアルバムは、Led Zeppelinのようなハード・ロック・スタイルからプログレッシヴな大作主義へと作風を変えており、いわゆる通好みの内容。80年代に入るとメロディアスでポップな作風になり、81年のヒット作『Permanent Waves』(全米4位)以降は、発表するアルバムのほとんどが全米チャートのトップ10に入っている。

メンバーの演奏技量が高く、どのアルバムもスリー・ピース・バンドとは思えないほど重厚で複雑なサウンドに構築されている。とくにドラムスのNeil Peartの技術は素晴らしく、ローリング・ストーン誌の「100 Greatest Drummers of All Time」では堂々の4位。ちなみに、1位はJohn Bonham、2位はKeith Moon、3位はGinger Bakerだ。なお、Neil PeartはRushのほとんどの曲の作詞を手がける詩人でもある。

紹介するアルバム『Counterparts』はRushのアルバムの中では最高位となる全米2位を記録した傑作。とてもメロディアスで、Rushの作品の中では一番聴きやすい。その中でも特にメロディアスな3曲を紹介。

まずは、アルバム1曲目の「Animate」。イントロからNeil Peartのダイナミックかつ繊細なドラムスが曲がリードし、すぐにGeddy Leeのベースがブンブンと鳴り始める。どこか陰のある知的な曲調で、「Polarize me / Sensitize me / Criticize me / Civilize me / Compensate me / Animate me / Complicate me / Elevate me」という歌詞も難解。詩的で抽象的過ぎて正直よく分からないが、とてもクールに聴こえる。

選んだ2曲目は「Cold Fire」。イントロのグランジ風のギターが印象的だが、流れ出すメロディはポップで爽やか。この曲は4枚目のシングルになり、アメリカのロック・チャートでは2位を記録している。

そして、ラストの「Everyday Glory」。希望に満ちた曲調が感動的で、"Rise from the ashes, a blaze of everyday glory (灰から日々の栄光の炎が立ち昇る)" という歌詞は、挫折をしても、また希望を胸に抱いて生きる力強い姿勢を歌ったものか。奥行と広がりのあるサウンドには、3人による演奏とは思えない大きなスケール感がある。

私はRushの演奏とサウンドが大好きで、4種類のBOXセット『』『』『』『』を全部買って、一時期はRushばかりを聴いていた。

そして今日、ドラムスのNeil Peartが1月7日に脳腫瘍により67歳で他界したことを知り、ショック。ご冥福を心からお祈りします。また、希望の歌を残してくれたことを心から感謝します。

●収録曲
1. Animate - 6:05
2. Stick It Out - 4:30
3. Cut To The Chase - 4:49
4. Nobody's Hero - 4:54
5. Between Sun & Moon - 4:37
6. Alien Shore - 5:45
7. The Speed Of Love - 5:03
8. Double Agent - 4:51
9. Leave That Thing Alone - 4:06
10. Cold Fire - 4:27
11. Everyday Glory - 5:10


◆プロデュース: Peter Collins, Rush

◆参加ミュージシャン: Geddy Lee(b, vo, sy), Neil Peart(ds, per), Alex Lifeson(g)
with John Webster(k), Michael Kamen(orch)

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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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