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Warm Breeze

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Eric Carmen / Eric Carmen (サンライズ) (1975年) - アルバム・レビュー

2017年08月04日
Rock / Pops名盤(70年代) 4
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Eric Carmenの1975年のアルバム『Eric Carmen / サンライズ』の紹介です。
Eric Carmen / Eric Carmen (サンライズ) (1975年)
Eric Carmenは米国オハイオ州生まれのシンガー・ソングライター。70年代前半にポップ・ロック・バンドのRaspberries(ラズベリーズ)を率いて活動し、1975年にバンドを解散してソロのアーティストとなった。

本作はEric Carmenの最初のソロ・アルバム。Raspberriesの全アルバムのプロデュースを担当したJimmy Iennerが本作のプロデュースも担当し、The Driftersの63年のヒット曲である「On Broadway」(米9位, Barry Mann & Cynthia Weil夫妻らの作)を除く全曲をEric Carmenが作詞・作曲した。

本作からはファースト・シングルの「All By Myself」がBillboard Hot 100チャートの2位となる大ヒットを記録。続く「Never Gonna Fall In Love Again / 恋にノー・タッチ」は11位のヒットとなり、「Sunrise」も34位に到達。アルバムはBillboard 200チャートの21位をマークした。シングル「All By Myself」、アルバムの両方とも、Raspberries~ソロ活動を通じたEric Carmenのキャリアにおける最高位を記録している。

「All By Myself」はポップス史上に残る名曲だ。美し過ぎるメロディと寂しさが切々と綴られた歌詞、もの哀しい歌声に感動する。この曲は、ロシアの作曲家のSergei Rachmaninoff(セルゲイ・ラフマニノフ)の「Piano Concerto No. 2」(ピアノ協奏曲第2番)の第2楽章をモチーフにして作られた。

もう一つのヒット曲「Never Gonna Fall In Love Again / 恋にノー・タッチ」も、切ないメロディをポップで爽やかにアレンジしたEric Carmenの代表曲。こちらも、Rachmaninoffの「Symphony No. 2」(交響曲第2番)の第3楽章をモチーフにしている。ヴァイオリン奏者だった叔母の影響で、幼少期にクラシック音楽の教育を受けたことがこうしたヒット曲に生かされた。

「That's Rock And Roll」は、文字通りフレッシュなロックン・ロール・ナンバー。77年に当時19歳のShaun Cassidyにカヴァーされ、全米No.3のヒットを記録している。バラード系もポップな曲も、Eric Carmenの作るメロディには柑橘系のフレッシュな甘酸っぱさがあり、さすがは "ラズベリーズ" の卒業生という感じがする。

●収録曲
1. Sunrise - 5:21
2. That's Rock And Roll / すてきなロックン・ロール - 3:10
3. Never Gonna Fall In Love Again / 恋にノー・タッチ - 3:45
4. All By Myself - 7:13
5. Last Night / 悲しきラスト・ナイト - 2:57
6. My Girl / 愛しのマイ・ガール - 3:02
7. Great Expectations / 野望 - 3:03
8. Everything - 2:01
9. No Hard Feelings - 5:40
10. On Broadway - 3:26


◆プロデュース: Jimmy Ienner

◆参加ミュージシャン: Eric Carmen(vo, g, k), Dan Hrdlicka(g, bv), Steve Knill(b, bv), Richard Reising(sy, k, bv), Dwight Krueger/Michael McBride(ds, per, bv)


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント4件

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240

名盤ですね

こんばんは。実はエリック・カルメン、大好きです。ラズベリーズの4枚のアルバムはどれも名盤ですね。エリックのソロでいえば、やっぱり本作が秀逸。かなりペットサウンズからの影響大と思うし、意外とジミですが、特に「My Girl」はエリック流ペットサウンズの最高峰の曲ではないかと思ってます。ポップス好きにとってはマストアイテムですね。

2017年08月04日 (金) 20:43

Warm Breeze

Re: 名盤ですね

240さん、こんばんは。

ブログ拝見しました。エリック・カルメンだけでなく、ラズベリーズも愛聴しているんですね。私はエリック・カルメン止まりでラズベリーズのCDは持っていないので、240さんの記事で勉強させていただきました。「My Girl」は確かにペットサウンズ風。豊かな音楽ですね。

2017年08月04日 (金) 23:42

ローリングウエスト

エリックカルメンはわが青春そのものでした。1976年ソロデビュー「サンライズ」からの名曲「恋にノータッチ」(Never Gonna Fall In Love Again・・もう2度と恋なんかしない・・)。哀愁あるノスタルジックなメロディは、当時片想いの彼女にふられた小生の傷心を癒してくれました。この名盤からの大ヒット曲「オール・バイ・マイセルフ」と並び、ラフマニノフ交響曲第2番をモチーフにした曲でしたね。美しい歌声に素晴らしいPOPなリズム感覚、人を魅了するオーラが溢れており、天は二物も三物を与えるケースもあるんだなアと思う次第です。ソロになってラフマニノフ交響曲などのクラシカルな一面を広げていった彼ですが、ラズベリーズ時代は、「トゥナイト」等のパワー感に満ちたロックサウンドとPOPな美しいメロディが融合した佳曲が多かったような気がします。「君に首ったけ」(Ecstacy)「ゴーオールザウェイ」が最高です!

2017年08月05日 (土) 13:02

Warm Breeze

Re: タイトルなし

RWさん、こんにちは

「恋にノータッチ」には青春の甘酸っぱい(ほろ苦い?)想い出があるんですね。素敵な話ですね。「オール・バイ・マイセルフ」を最初に聴いたときに、なんでこんなに寂しい詩をこんなに美しいメロディにのせて、こんなに切なく歌うのだろう、この人は、という新鮮な感動がありました。今聴いてもほとんど同じ感想を持ちます。比較にはなりませんが、井上陽水の「傘がない」を聴いたときも、似たような感想を持ちました。

2017年08月06日 (日) 18:11