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Boz Scaggsの1980年のアルバム『Middle Man』。
Boz Scaggs / Middle Man (1980年)
Boz Scaggsはアメリカのブルーアイド・ソウル/Adult Contemporaryシーンを代表するシンガー・ソングライター。Boz Scaggsの名を広め、AOR屈指の名盤として高い評価を得た76年の『Silk Degrees』と翌年の快作『Down Two Then Left』から3年を経て、80年代の最初にリリースされたのが本作『Middle Man』である。

網タイツの女性の細い足に頭をもたせ、煙草をゆったりとくゆらせる斬新なカヴァー・アートが目を惹く。洗練された、大人の男の色香を発するサウンドを期待させるジャケットだ。

前2作のプロデュースを担当したJoe Wissertに代わり、職人的な音作りをするBill Schneeがプロデュースを担当。また、当時勢いのあったDavid Fosterが曲作りを全面的にサポートし、重厚で格調高いアルバムになった。

Bill Schneeは日本でも、オフコースの『We Are』(80年)、『』(81年)、『』(82年)の三部作のエンジニアを担当し、緻密で美しいサウンド構築に貢献している。

収録曲は、B.Scaggs, D.Fosterの共作が5曲(2-5, 7)、B.Scaggsの単独作が2曲(6, 8)、B.Scaggs, D.Foster, David Lasleyによる共作が1曲(1)、B.Scaggs, Steve Lukather, B.Schneeによる共作が1曲(9)という構成。

演奏面では、TOTOのDavid Paich(k)、S.Lukather(g)、David Hungate(b)、Jeff Porcaro(ds)が中心となり、前半(1-4)は洗練されたAOR、後半(5-9)はハードで重厚なロック・サウンドになっている。

前半では、1曲目の「Jojo」が格別の仕上がり。J.Porcaroによるタメの効いたリズムが実にエレガントで、憂いのあるメロディと泣きのSax、しなやかでタフなBozの歌声が素晴らしい。

しっとりとしたラヴ・バラード「You Can Have Me Anytime / トワイライト・ハイウェイ」では、ゲストで参加したC.Santanaが最後に短いギター・ソロを添える(PVでは見ることができない)。ちょっと贅沢な起用だ。

後半では、タイトル曲の「Middle Man」や「Angel You」、「You Got Some Imagination」のようなロック・チューンで、J.Porcaroがドラムスを激しく叩き、S.Lukatherが狂おしくギターを弾く。TOTOの79年のアルバム『Hydra』の収録曲であっても違和感のないハードな演奏だ。

セールス面では、アルバムはBillboard 200チャートの8位を記録。シングルは、「Breakdown Dead Ahead」がBillboard Hot 100チャートの15位、「Jojo」が17位であった。Middle Manとは仲介人のこと。夜遊びの、恋の、ということだろう。ちなみに、ジャケットの女性モデルがティーンだったことが当時のアメリカでは物議を醸したそうだ。

●収録曲
1. JoJo – 5:51
2. Breakdown Dead Ahead – 4:33
3. Simone / シモン (僕の心をもてあそぶ) – 5:05
4. You Can Have Me Anytime / トワイライト・ハイウェイ – 4:56
5. Middle Man – 4:51
6. Do Like You Do In New York – 3:44
7. Angel You – 3:38
8. Isn't It Time – 4:53
9. You Got Some Imagination – 3:56


◆プロデュース: Bill Schnee

◆参加ミュージシャン: David Foster(ar, k), Don Grolnick/David Paich(k), Steve Lukather/Ray Parker Jr./Carlos Santana(g), David Hungate/John Pierce(b), Jeff Porcaro/Rick Marotta(ds), Lenny Castro(per), David Lasley/Sharon Redd/Bill Champlin(bv), etc


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2017/09/09 17:03 AOR名盤(1980年) TB(0) CM(0)
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