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Warm Breeze

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Tom Snow / Hungry Nights (1982年) - アルバム・レビュー

2020年01月19日
AOR名盤(1982年) 2
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Tom Snowの1982年のアルバム『Hungry Nights』の紹介です。
Tom Snow / Hungry Nights (1982年)
Tom Snowは数々のアーティストにヒット曲を提供してきたアメリカの職人ソングライター。ポップで上品で、綺麗なメロディを書く人で、代表的なところでは次のようなヒット曲がある。
The Pointer Sisters:「He's So Shy / 内気なボーイ」(80年, 米3位)
Olivia Newton-John:「Make a Move on Me」(82年, 米5位)
Melissa Manchester:「You Should Hear How She Talks About You / 気になるふたり」(82年, 米5位)
Deniece Williams:「Let's Hear It for the Boy」(84年, 米1位)
Cher & Peter Cetera:「After All」(89年, 米6位)
Linda Ronstadt feat. Aaron Neville:「Don't Know Much」(89年, 米2位)
ソロ・アルバムは1975年と76年、82年に1枚ずつを出しており、この『Hungry Nights』は3作目。ギタリストのDean Parksがプロデュースを手がけた珍しいアルバムだ。

「Somewhere Down The Road」と「Don't Call It Love」の2曲以外は全て、このアルバムのための書き下ろし。ほとんどが共作になっており、それぞれの曲の作者は次のとおり。優れたソングライターだけに、良質なメロディの曲が揃っている。
Tom Snow / Cynthia Weil:4曲(1, 2, 5, 6)
Tom Snow / Eric Kaz:2曲(3, 4)
Tom Snow / Dean Pitchford:1曲(7)
Tom Snow / Richard Wolf:1曲(8)
Tom Snow / John Farrar:1曲(9)
Tom Snow自作:1曲(10)
ここから、おすすめの3曲を紹介。

まずは、「Somewhere Down The Road / きっと、どこかで」。"今は離れても、この道のどこかで僕らはきっとまた出会う / それがいつになるかは大した問題じゃないんだ" と歌う清々しいバラードで、Tom Snowの作るメロディの美しさが際立つ曲。ビブラートを細やかに効かせた丁寧な歌声にも感動する。この曲は、Barry Manilowの81年のアルバム『』に収録され、Barry ManilowのシングルはBillboard Hot 100チャートの21位をマークした。

おすすめ2曲目は「Don't Call It Love」。Kim Carnesの81年のアルバム『』に提供したポップなナンバー。グラミーを受賞した「ベティ・デイヴィスの瞳」を収めたアルバムだ。Tom SnowとDean Pitchfordのコンビでは、Deniece Williamsの「Let's Hear It for the Boy」(84年)とCher & Peter Ceteraの「After All」(89年)のヒットも生んでいる。

最後は「I Almost Let You Go」。AORタイプの洗練されたナンバーで、情感のあるメロディが印象的。透き通ったバック・ヴォーカルはRichard Pageと思われる。共作者のRichard Wolfは、Sheena EastonのアルバムやMadonna主演の87年の映画『Who's That Girl』などにも曲を提供している。

オリジナルのジャケットでは、Tom Snowが葉巻をくわえてポーズを決める渋い写真が使われているが、日本盤では真っ赤な夕焼けをデザインしたものに差し替えられた。2013年に再発された紙ジャケ仕様のCDではオリジナルのジャケットが、ソニーの「AOR CITY 1000」シリーズから2016年に再発されたCDでは日本盤のジャケットが使われている。

●収録曲
1. Hungry Nights - 3:38
2. Straight For The Heart - 3:21
3. Love Hangs By A Thread / 愛はひとすじの糸に似て - 4:11
4. Our Song / アワ・ソング・ワンスモア - 3:37
5. Somewhere Down The Road / きっと、どこかで - 3:48
6. Soon - 3:57
7. Don't Call It Love - 3:01
8. I Almost Let You Go / ふりむけば愛 - 3:49
9. I Think I Know Too Much / アイ・ノウ・トゥー・マッチ - 4:00
10. Time Of Our Lives - 3:36


◆プロデュース: Dean Parks(g, b, sy, sax, strings ar)

◆参加ミュージシャン: Tom Snow(vo, k, strings ar), Lee Sklar/Abraham LaBoriel/Hadley Hockensmith(b), Jeff Porcaro/Ed Greene/Tris Imboden/Mike Baird(ds), Lenny Castro(per), Richard Page/Tom Kelly(bv), etc


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Warm Breeze
この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

コメント2件

コメントはまだありません

ローリングウエスト

He's So Shyはポインターシスターズでよく聴きましたがこの方が作曲されたのですか?幅広い方なのですね!
下記のジミーウエッブ「エンジェルハート」大好きな名盤でした。

2017年05月24日 (水) 06:18

Warm Breeze

Re: タイトルなし

RWさん、こんばんは。

そうなんです。「He's So Shy」はTom Snowが曲を書いてます(作詞はCynthia Weil)。CherとPeter Ceteraがデュエットした「After All」(89年, 米6位)なんかもTom Snowの曲ですね。

Tom Snowと持ち味は違いますが、Jimmy Webbの曲も多くのミュージシャンに愛されてますね。普遍的な良さがあるのだろうと思います。

2017年05月24日 (水) 23:28