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Turley Richards / West Virginia Superstar (1976年) - アルバム・レビュー

2017年07月08日
AOR名盤(1974~1976年) 0
おすすめのアルバムをショート・レビューで紹介する「アルバム・レビュー」。今日は、Turley Richardsの1976年のアルバム『West Virginia Superstar』の紹介です。
Turley Richards / West Virginia Superstar (1976年)
Turley Richardsは、このアルバムのタイトルが示すとおり、米ウェスト・ヴァージニア州生まれのシンガー・ソングライター。60年代から音楽活動をしており、その頃はDylanの影響を少なからず受けていたようだ。70年にファースト・アルバム『Turley Richards』、71年にセカンド・アルバム『Expressions』をリリースし、それから5年のブランクを経て本作をリリースした。

76年といえば、Boz Scaggsの『Silk Degrees』がリリースされた年。シンガー・ソングライターのアルバムらしい前2作と比べると、本作は時代の空気を汲んだかのようなソフト&メロウ路線。洗練されたブルー・アイド・ソウルを聴けるアルバムとして、金澤寿和氏の『AOR Light Mellow』では増補改訂版に紹介されている。

プロデュースを手がけたTroy Sealsは、Seals and CroftsのJim SealsやEngland Dan & John Ford ColeyのDan Sealsの従兄弟。収録された10曲のうちTroy Sealsが2曲(1, 4)を手がけ、残りをTurley Richardsが書いている。

1曲目の「I Will」は突き抜けるように爽快なグルーヴィー・チューン。どこか垢ぬけない感じのジャケットからは想像もできないような洗練された曲調が意外で、爽やかな印象を残す。

メロウな「Happy」「Play Me」もリラックスするナンバー。R&Bやゴスペルの影響を感じる「New Ray Of Sunshine」やフォーク/カントリー調の「From Dust To Blood」、シンガー・ソングライターらしい「West Virginia Superstar」「What Does It Mean In The End」など、曲の表情は多彩だ。

タイトル曲の「West Virginia Superstar」の歌詞は自伝的な内容。「'64年からは何年も経ってしまったけれど/再び僕の心の中には/希望の炎が燃えている」と歌う。憧れのDylanのように華々しい成功を掴めてはいないが、自分はいつか来るスーパースターなのだと。ジャケットも再起や再生を表現しているようだ。

Turley Richardsは4歳の時に不慮の事故で左目を失明しており、相当な苦労人なのだろうと思う。苦い歌詞の曲はあるが、それを歌う声はとても溌剌としていて、力強さがある。

●収録曲
1. I Will - 3:01
2. Happy - 3:09
3. New Ray Of Sunshine - 3:05
4. Love Is On The Line - 3:55
5. Going Home - 3:49
6. West Virginia Superstar - 4:32
7. From Dust To Blood - 3:29
8. Play Me - 3:49
9. Reflections Of Me And You - 3:32
10. What Does It Mean In The End - 3:21


◆プロデュース: Ron Bledsoe, Troy Seals, Turley Richards

◆参加ミュージシャン: David Biggs/Shane Keister(k), Kenny Malone(ds), Norbert Putnum(b), Reggie Young(g), etc


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この記事を書いた人: Warm Breeze
70年代、80年代の洋楽やAORを中心に、心の栄養と生活の潤いを与えてくれる素敵な音楽を紹介します。どちらかというと埋もれている名作を紹介したいという気持ちが強いです。

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